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POTATO MEGANE

Shinichiro Yamamoto

まと

多彩な才能をナチュラルに纏う。

次世代型“メガネヤ”。

服→メガネ→服→

高校卒業してから、福岡の服飾専門学校の“ファッションデザイン学科”に入学して、正直遊んでばかりいました(笑)

 

初めての自由な環境に置かれたという事もあり、学校もほとんど行かず、遊んでばかりで、本当に不真面目な学生でした。

 

卒業後は、

『やっぱりメガネ屋さんかな』

という気持ちもあり、一旦は、福岡のメガネ屋さんに就職しました。

 

 

しかし、少し経った時に、

『やはり、服が好きだったので、服の仕事もしたい!』

と思い立ち、福岡のセレクトショップ(TRENT Co.,Ltd )に入りました。

 

最初は、自分は接客には向いていないと思い込んでいたのですが、対面販売の経験も積む内に、どんどん結果が出せる様になっていき、その内に、実績を買われ、東京への転勤の話になりました。

 

 

その話を頂いた時は、東京で一度試したいという気持ちを持っていたので、勿論、 行く気満々で、住む所の準備も万全にしていました。

 

そんな中、転勤の前に、思い掛けず少し時間が出来たので、ずっと行きたかったアメリカへと1人で旅行に行く事にしたんです。

豊浦町の空気感って

最初は、西海岸のラックスから、レンタカーを借りて、グランドキャニオンに向けて出発しました。

最初ずっとアリゾナのフェニックス目指して走っていったわけなんですよね。

 

風力発電の風車が1kmくらい続いてる様な、何もない道路を走ってたら、ポツンと急にアルコサンティっていう都市が出てきて。大きい道の脇道なんですけど。

 

アルコサンティっていう指定都市が有って、自然の空気の流れとかを使って空調を作ってたりとか。最初都市計画が有ったのが、途中で資金が尽きてしまったらしいんですけど。

 

今は、作家さんとかが住み着いて、砂漠のど真ん中にポツンとあるんですよ。コンクリートの建物とか建ってて、まさにジブリですよ。

 

ツアーが10ドルくらいであって、ツアーに参加すると、科学者の人達が今ここでこういうのを作ってますとか、ガイドしてくれるんです。それで資金をまかなってるんですよね。

食堂もあったりして。

実際住める様に作っていて、作家さん達が住んで、プールもあったり。

 

一々拘って作ってて、風鈴一つ取ってもそうだし、コンサート会場も有るんですけど、ちゃんと音響も計算してて。

ちょっと斜めになってる野外の座る所があるんですけど、ここに座ると、丁度良い角度で、星が見れるっていう。

 

[下関もそういうクリエーターの人達が固まって住む所とか有ったら良いですよね?川棚とか?]

 

めちゃめちゃ良いと思いますよ。

土地的には向いてると思うんですよね。

だから、アルコサンティとかそういうとこに居る人達の空気は、豊浦町にいる人達に近いなって思ってるから。

多分、良い意味での田舎特有のゆっくりさが有る。

セドナとかもそういう感じだと思います。

ダブルイーグル

トレーディングポスト

グランドキャニオンの帰りに寄ったのが、行きがけに気になっていた、明らかに誰も立ち寄らないだろうなという程の小さなお店。

ポツンと道路脇に建っていました。(←左写真)

 

ダブルイーグルトレーディングポスト。

そこは、いかにもアメリカンな格好をした、2人の白人の おじいさんがネイティブアメリカンのアクセサリーなどを販売しているお店でした。

そのカッコ良すぎる佇まいに、第一印象からやられながら、

2人は付きっきりでネイティブアメリカンの伝統的な織物についての知識などを教えてくれました。

 

「この柄にはこういう意味がある」とか。

 

ショーケースの中にラグが一杯並んでて、ネイティブアメリカンの織る織物に入ってるスピリットライン*とかあるんですけど、やっぱ1個1個違う。

 

ネイティブアメリカンが着るウェディングドレスとか、剥製とかも凄い数が有るんですよね。

バッファローの剥製とか。

兎に角、モノがひしめき合ってて、色んなものがありましたね。

これでもかって位に、ネイティブアメリカンが作ったものが置いてありました。

 

勿論、最初のイメージ通り、他のお客さんが入って来る事はなく、僕にとっては至福の時でしたね。

 

そこで、一目惚れして買った地元のインディアンジュエリー作家が作ったスターリングシルバー製のバングル。

石はレッドターコイズです。(←左写真)

 

山を掘って、その中にお店が有るというスタイルのネイティブアメリカンの作家さんの作品を購入出来るお店もありました。

結構奥行きあるんですけど、でもそういうとこで売ってるラグが1枚平気で10万円位してましたね。

 

LAの後は、ジミヘンが好きだったので、ニューヨーク州の片田舎に有る、サリヴァン郡で行われた、伝説の野外フェス『ウッドストック 』の開催地を訪問しました。

 

ホワイトレイクって表示は有ったんですが、『あれ?これかー』って位看板は小さかったです。

自分なりに強い思い入れが有ったので、その会場脇の湖(ホワイトレイク)を感慨にふけりながら散歩したのをよく覚えています。

 

 

*スピリットライン=ネイティブアメリカンが織るラグに入っているライン。スピリットが出入りする為に入っていると言われている。

“日常の中でフツウに営む”ということ

旅行中は、なるべく、地元の人に近い生活をしたかったので、地元のデリなどで食事を買い込んで、モーテルに戻って食べたりしてました。

 

結構、都会よりも田舎の方が興味が有ったので。

 

その過程で、凄い田舎の街で、当たり前ですが日常として、普通にお店を営んでいる人達を見て、

段々と、自分の中での意識が変わって行くのが分かったんです。

 

で、僕こういうのが好きなんですよね。

こういう風景の中に、普通のスタンドがある(左写真↓)

 

こういう建物の所に、おばあちゃんが一人でやってる、レター屋さんが有ったりするんですよね。

 

正直、それまでは、実家のお墓が有るから、いずれは下関には帰って来るだろうなぁという気持ちは有りましたが、

一度は東京で、自分を試してみたいという気持ちも有ったので、東京行きを前向きに決断してはいました。

 

でも、この旅行中から、みるみる東京への違和感が膨らんでいって、

逆に、下関でメガネ屋を継ぐというイメージが出来上がっていったんです。

 

 

念願のアメリカ旅行で、出て来た心境の変化から、結局、東京行きをキャンセルし、

アメリカから戻って、すぐに父に 『家業を継ごうと思う』と伝えました。

すると、父は静かに『そうか。分かった。』と一言。

 

実は、アメリカ旅行前に一度、父から『戻って来ないか?』と言われた事が有ったんですけど、やはり、東京で自分の力を試してみたいという気持ちが強く、その時は一旦は断っていたんですよね。

 

父の心の内は分かりませんが・・・

嬉しかったんじゃないかな(笑)

[Interviewer]Tsugu

[Photographer]Shinichiro Yamamoto

[Photographer&Editor]YASUMURO

【POTATO MEGANE   SHIMONOSEKI】

 Curator 山本 真一路

 

 TEL:083-775-3456

 ADDRESS:山口県下関市 豊浦町吉永1247−2

 URL:http://potatomegane.com

 OPEN:10時〜19時

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